スポーツクライミング はじめてみませんか

新入生のみなさん。はじめまして。

スポーツクライミング部のブログにようこそ。

スツクライミング部は、今年の春に創部したばかりの新しいクラブです。これまでも山岳部の一部門として活動してきましたが、2020年の東京オリンピックで新種目として採用されたことを契機に、これまで以上に競技活動を盛り上げていこうと、昨年の秋に山岳部とわかれて、新たにスポーツクライミング部としてスタートしました。

スポーツクライミングは、もとはといえば、自然の岩場や崖を相手に、身体のすべてを使って登ることからはじまったスポーツです。

やがて競技としてのルールが制定され、1989年からはワールドカップ、1991年からは世界選手権もはじまりました。その後もヨーロッパを中心に急速に競技人口を増やし、いまもっとも注目されているスポーツです。

ただ、歴史が浅い競技なので、どんな競技なのか、よくわからない方も多いと思います。そこで、今回は、スポーツクライミングは、どんな競技なのか、はじめての方にもわかるように簡単に紹介しましょう。

現在、国際スポーツクライミング連盟(IFSC)が認定する公式の種目は、「リード」「ボルダリング」「スピード」の3種類です。

まず、「リード」(リードクライミング)は、高さ12m以上の人工の壁が相手です。この壁に、ホールドとよばれるカラフルな突起とカラビナを引っかける支点がいくつもついています。選手は、安全のためにロープと繋がるハーネスを装着し、ホールドをうまく利用しながら、支点にカラビナを引っ掛け、次の一手を探りながら登っていきます。時間制限は6分。このなかで、どこまで登れるかを競いますが、途中で落ちたら、そこが記録となり、再トライはできません。最後の支点にロープをかけると完登となりますが、時間をかけながら登っていくので、持久力と判断力が求められます。

つぎに、ボルダリングです。スポーツクライミングのなかで、一番有名な種目がこのボルダリングなので、スポーツクライミング=ボルダリングと思われているかたも多いのですが、ボルダリングは、スポーツクライミングと呼ばれる競技のなかの種目のひとつです。

ボルタリングは、高さ5メートル以下の壁が相手です。この壁にあるホールドを使って登りますが、このとき制限時間内にいくつ登ることができたかを競います。選手は安全器具などは装着せず、素手と足だけで登りますが、万が一、落下しても、衝撃を吸収するためのマットを地面に敷いておこなわれます。定められた位置からスタートしてトップホールドを両手で触り、かつ安定した姿勢を取ると完登です。リードのような持久力がなくても、また、後述するスピードほどの瞬発力がなくても、比較的簡単に取り組めるので、ハシゴを登れる力があるかたは、まず、ボルダリングからはじめてみると良いでしょう。もちろん、競技で上位をめざすなら、それなりのテクニックと判断力が必要なことは言うまでもありません。

最後に、スピード(スピードクライミング)は、高さ10mもしくは15mの壁が相手です。リードやボルタリングと違って、あらかじめホールドの配置が決められているコースを、2人で競いながらどれだけ早く登れるかを争います。スピードも、選手の安全のためにロープの繋がったハーネスを装着しますが、ロープが終了地点付近であらかじめ支点確保されているので、リードのように、途中で支点にカラビナを引っかける必要はありません。スピードは、その名のごとく、あっというまに終わってしまうので、瞬発力が勝負のカギです。いわば、50mを猛ダッシュで走る、といったイメージです。

それぞれの種目は、実際の競技を見ていただくとよくわかるのですが、現在は、部活が完全休止中なので、初心者のかたは、まだイメージがうかばないかもしれません。それでも、YouTubeなどで競技を見て、これやりたい!と思ったきみ。ぜひ、スポーツクライミング部のTwitterの質問箱(日本体育大学スポーツクライミング部で検索)に連絡してください。どの部活にしようか悩んでいる人も、なやむくらいなら、どんどん質問しちゃいましょう。もちろん、経験者も大歓迎です。

大学で何か新しいはじめたいと思っているきみ。スポーツクライミング、はじめてみませんか。

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