ソフトテニス部、東日本インカレ「アベック優勝」
今年度のソフトテニス部は、第79回文部科学大臣杯全日本大学対抗ソフトテニス選手権大会(以下、全日本インカレ)での優勝を目標に掲げている。男子主将・屋氏久大夢(やびくひろむ・4年)と女子主将・左近知美(さこんともみ・4年)は「東日本インカレは全日本インカレに向けて、チームに勢いをもたらすための、負けられない大切な大会。優勝を目指すのはもちろん、各チームが課題を克服し、全力で戦い抜きたい」と口をそろえる。


強い日差しが照りつけ、夏の始まりを感じる7月。頂点を争う猛者たちが東日本インカレの会場に集まった。今大会は、本学から男女合わせて1チーム3ペア、計14チームが参加。東日本インカレはトーナメント方式が採用されているため、本学から出場するチーム同士が対戦することもある。それもまた、この大会の一つの見所である。屋比久は「近年、東日本インカレの団体戦では優勝から遠ざかっているため、必ず優勝したい」と意気込んだ。左近は「これまでの大会では僅差で負けてしまうことが多くあった。勝利を意識しながらも、各ペアが定めた目標を達成できるような大会にしたい」と王座を目指し、万全の準備で戦う決意を語った。


男女ともに序盤から優勝を目指すチームらしい盤石な試合運びで順当に勝ち進んだ。そんな中、男子チームの『昼間・吉田ペア』『伊関・藤井ペア』の1年生ペアが目を見張る活躍を見せた。屋比久は「上級生が惜しくも敗退する中、直近の大会では結果が振るわなかった1年生ペアがベスト16に進出するなど、とてもよい活躍だった。下級生の活躍はチームに勢いを与えてくれた」と話し、仲間の成長に笑みがこぼれた。一方で女子チームについて左近は「4年生ペア『五十嵐・樫尾ペア』がチーム全員のお手本となる戦い方をしてくれた。本学から出場するチームのうち実力的には3、4番目のペアだったが、優勝候補のペアや強豪ペア相手にも勝利を収めるなど素晴らしい活躍だった」と共に活動してきた同期の活躍を振り返った。改めてソフトテニス部の層の厚さに驚かされる。
男子の決勝は本学Aチームと法政大学Aチーム。勝利の条件は相手の3ペアすべてに勝利することである。序盤から一進一退の攻防が続き、第5ゲームまでもつれ込む白熱した試合の末、見事目標の優勝を勝ち取った。女子は、Bチームが決勝に進出し強豪・明治大学と対戦。序盤に相手の猛攻を受けるも後半、怒涛の追い上げをみせ、華々しく優勝を飾った。また、男子Bチーム・女子Aチームも堂々の3位入賞で大会を終えた。入賞とはならなかったペアも力の限り健闘し、最後まで戦い抜いた。
男女そろっての優勝となり、屋比久は「自分たちの弱点を相手に突かれ、苦しむ場面があった。直近の大会で優勝している王者としては隙があったように感じたが、優勝できてよかった」と安堵の表情で語った。左近は「全日本インカレに向け、いい流れを作ることができた。今大会は優勝したが全日本インカレでは、改めて挑戦者として臨みたい」と力強く話した。
男子のチームスローガンは“魅せる行動・魅せるプレーを"である。王者として貫禄のあるプレー、会場内のごみ拾いを率先して行うなど、まさにスローガンを常に体現していた。女子のチームスローガンは“咲"であり、それぞれの色を全面に出し、それぞれの色で咲けるようにという思いが込められている。
今回の東日本インカレでは、チーム全員が自分のよさを発揮して戦っていた。それぞれの色で咲き、魅せるプレーが光る選手たち。これからもスローガンの通り、謙虚な姿勢と躍動感あふれるプレーが魅力のソフトテニス部から目が離せない。