10年ぶりの王座奪還へ。目指すは男女ともに「インカレ優勝」
全国各地から名だたる選手が集まるバドミントン部・通称『SAKURALIONS』は、部員が男女合わせて約70名在籍する。男女ともに“全日本学生バドミントン選手権大会(以下、全日本イン
カレ)団体優勝”を目標に、日々の練習に取り組んでいる。日体大スポーツはそんな『SAKURA LIONS』を特集する。


バドミントン部は、最大でコートを全面張ることができる横浜・健志台キャンパス米本記念体育館第1アリーナを練習場所として活動しており、練習は週6日行なっている。練習量が多いからこそ、長時間の試合にも耐えられる持久力と精神力を身につけることができる。全日本インカレに向けて、男子はフィジカル面のより一層のレベルアップを目指す。女子は「応援されるチーム・プレーヤーになる」を指針として、思いやりを持った言動や行動を心掛けてプレーしている。
近年は、近隣の高等学校と合同練習をするなど、普段とは違う相手との交流で刺激を受けている。練習後には、地域の病院の先生に来校いただき、身体に関する相談や施術など手厚いサポートを受けている。また、8月には一部の選手が台湾での強化合宿に参加し、現地ならではの戦術やプレーに触れた。
バドミントン部は、男女がペアを組んでプレーする「混合ダブルス」で優秀な成績を収めている。その要因は、男女が同じ場所で練習し、互いに連携を取ることができるからである。これにより、技術や戦術の共有が促進され、チームとしての結束力も高くなる。また、部員数が多く、選手一人ひとりが自分の種目に専念できるのも強さの秘訣であり、入部希望者の後押しとなっている。シングルス・ダブルス・混合ダブルスの兼任を避け、自身の種目に専念できる練習環境や手厚いサポートを受けられる環境が整っていることから、選手たちは「安心してバドミントンに打ち込める最高の環境」と口をそろえる。
バドミントン部は、自主性を重んじた取り組みが特色であり、委員会制度というものを設けている。特に珍しいのは「競技力向上委員会」である。この委員会では、主に練習メニューの考案を行なっている。チーム全体でどのような力が不足しているかを思考し、選手自ら練習メニューの改善に取り組むことで、学生主体の環境が生まれている。その甲斐あってか、6月18日から7月4日にかけて行われた2025年度関東学生バドミントン選手権大会では男子シングルスで3位、混合ダブルスでは優勝に加えて3位入賞を果たし、確実にチームの力は向上し続けている。
全日本インカレに向けて、男子主将・馬屋原光大郎(うまやはらこうたろう・4年)は「今年の全日本インカレで団体優勝ができれば、10年振りの団体優勝になる。チーム全員で協力し、全力を出し切って必ず優勝を取りにいく」と強い決意を語った。
充実した練習環境の中、更なる強さを求め、躍進していく『SAKURA LIONS』。今後の活躍に期待が懸かる。
【日体大バドミントン部の委員会制度】
①競技力向上委員会…先生方が大まかに決めた予定を基に、練習メニューの考案を行う。
②広報委員会…大会や活動の様子を撮影しSNSを用いて広報活動を行う。
③施設・備品委員会…体育館フロアの備品管理を行うとともに、学期ごとに体育館や部室清掃の指揮を執る。
④企画・運営委員会…祝賀会や四送会などの企画運営を行う。