【日体大スポーツ編集局】①空手道部
今年、新型コロナウイルスが猛威を振るい、世界中が停止した。スポーツ界もまた例外ではなく、待ち望んだ2020東京オリンピックをはじめ様々な大会が中止・延期を余儀なくされた。
世界が暗いニュースであふれる中、本学の学友会団体は負けずに動き続ける。私たち日体大スポーツ編集局は、逆境をチャンスに変えるべく動き続ける団体を、このブログを通してより多くの人に伝える為、インタビューを開始した。
空手とは世界中に愛好者がいる日本発祥の武道、今回の東京オリンピックで初の正式種目となった競技だ。種目は攻撃技と防御技を演武する「形」と8m四方のスペースで2人が戦う「組手」があり、「静と動」、「剛と柔」、「緩と急」といった動きの強弱や、技の美しさは観客を虜にする。
本学空手道部を一言で表すとしたら「自由」である。そう答えるのは、空手道部主将のスポーツ文化学部武道教育学科4年・臼方菜々海だ。自身もチームの中心として「それぞれに任せ、強制しない」ことを大切にしている。しかし、ただ「自由」なだけではなく、「自分で考えて行動できる団体」を目指していると答えた。空手道部はこの言葉の通り現在、活動の参加は個人に任せられている。
コロナ禍での活動で心がけていることについて
「(活動をするにあたって)とにかく部員には無理をさせない。本人だけの問題ではないため、部活に参加するなら責任のある行動をする。練習中にもマスクをつけるなど、以前とは違う練習環境である為、熱中症やその他の事故に十分気を付けている。」
このような工夫を行い安全に配慮しながら活動を行っているが、以前とは違う制限に苦労していることもまた、無視できない。例えば、声が出せないこと。スポーツ中において雰囲気を盛り上げる、鼓舞する際に大きな声を出すことは欠かせない。しかし、現在は飛沫による感染を防止するため、練習中に声を出し鼓舞することは行っていない。主将としてチームを引っ張る臼方も、「声を出しての練習ができないために、どうしても盛り上がりにかけてしまい、部員のモチベーションを保つことが難しかった。」という。
臼方は『毎日毎日の足跡が、おのずから人生の答えを出す きれいな足跡にはきれいな水がたまる』という言葉を、毎日の自分の行動がこれからの自分を創るから大切にしているという。
厳しい状況でも止まらずに強く歩んでいく空手道部は、この言葉のように目標である団体戦の全国ベスト8に向かって、きれいな足跡を残していくだろう。
新入生へメッセージ
「(空手道部は)変な縛りもなく、頑張りたいと思えば何でも試して、挑戦できる環境です。頑張ったことも評価をしてくれます。コロナ禍で大学生活での関わりがなく、心配事も多いと思いますが、目標をもって一緒に頑張りましょう。」
世界中が新型コロナウイルスの影響によって、自由が奪われ、オンライン授業やテレワークなど急速な生活様式の変化や、社会の今後に不安を抱えた人は少なくないだろう。今できることは、全力を尽くし、コロナに気を付けながら動き続けることだ。本学の学友会団体は立ち止まるのではなく、コロナ対策の徹底、活動の工夫をしながら次のチャレンジを目指し動き続けていた。
空手道部の動画(コロナより前)