【取材報告】第33回東日本女子ソフトボール選手権大会

こんにちは!

7月6日から7月8日まで開催された第33回東日本大学女子ソフトボール選手権大会。7月7日に東京都町田市相原中央公園グラウンドにて行われた2回戦、準々決勝の取材に行って参りました。

夏のインカレの前哨戦ともなるこの大会。本学ソフトボール部女子はシード獲得のため、2回戦からの出場でした。

初戦の相手は、東京女子体育大学(以下、東女体大)後攻の日体大は、1回表を浅井投手(2年)の力強い投球と軽快な守備で三者凡退に抑え、裏の攻撃に良い流れで向かいます。

初球から積極的にバットを振っていく日体大。3番竹内遊撃手(4年)が外野に大きなが打球を飛ばす二塁打で初回から得点のチャンスを作ります。このチャンスを逃さず、得点に繋げたのが、主将の4番本間一塁手(4年)。二遊間を破る適時安打を放ちます。竹内選手の好走塁も光り、1点を先制します

この1点が日体大打線の勢いを作ります。2回裏には、8番新井中堅手(4年)のヒットで1アウト一塁とすると、9番長谷部左翼手(3年)が追加点となる2ランホームラン!「打撃を中心にチームに貢献したい」と口にする通り、持ち前の巧みなバッティングで大きな追加点を挙げます。

↑巧みなバットコントロールで鋭い打球を放つ長谷部左翼手

勢いが止まらない日体大打線を前に相手投手も僅か2回途中で選手交代。明らかな日体大ペースかと思われましたが、交代後の投手の攻略にまさかの苦戦。最初は四球などコントロールが定まらないようでしたが、徐々に調子を上げ、後続が打ち取られてしまいます。

逆に浅井投手が東女体大打線に徐々に捕らえられてしまいます。3回表、二塁打と内野安打で、ノーアウト一、三塁。次の打者の打ち取ったかのような当たりも、一、二塁間を抜け、ついに失点。後続には、相手の主力打線が待ち構えますが、クリーンアップを確実に仕留め、この試合最大のピンチを最小失点で切り抜けます。

浅井投手の粘りのピッチングを何とか援護したい日体大打線ですが、なかなか快音を響かせることができません。調子を上げていく相手投手から、4回裏には満塁のチャンスをつくるもあと一本が出ず。スコアボードには0が並びます。

5回表に日体大は投手をサウスポーの鈴木投手(4年)に交代。波に乗る相手打線に鋭い当たりを許すものの、要所を締めるピッチングで4番を三振に抑え、味方の攻撃を待ちます。

この投球に応えるかのように主砲のバットが火を噴きます。傾きかけた試合の流れを引き戻す本間一塁手エンタイトルツーベース。キャプテンの一振りに再び勢いを取り戻した日体大打線は2本のヒットで5-1とリードを広げます。

↑終始バッティングでチームを引っ張った本間一塁手

6回表に鈴木投手のコントロールが乱れ、最初の打者を死球で出塁を許すと、その直後、フェンス直撃の二塁打を浴び、5-2に追いつかれてしまいます。しかしその後は4年生の経験と意地で続く打者を抑えます。その後も守備陣の懸命の守りリードを守り切り、勝利しました。

午後の準々決勝の相手は山梨学院大学(以下、山学大)。相手投手の力強いピッチングになかなか打球を前に飛ばすことができない日体大。出塁をしてもなかなかチャンスをものにできず、ホームベースが遠い回が続きます。

日体大の先発は中山投手(2年)。打者に向かっていくようなダイナミックなフォームから繰り出すライズボールを武器に三振の山を築き上げます。

↑躍動感のあるフォームから速球を投げる中山投手

午後の強い日差しが照り付ける中、両投手共に失点を許さない緊迫の試合展開が続きます。時より出る強い当たりにも安定の守備で対応し、先制の機会を伺う日体大。そして、3回表、ついに試合が動きます。四球でノーアウト一塁の場面。5番飯田二塁手( 4年)バットを振りぬいた打球は相手中堅手の頭上を越え長打に。自ら三塁コーチャーに付く高橋監督の指示を信じ、三塁を蹴るとそのままホームイン。一攫千金の2点ランニングホームランで日体大に待望の先制点が入ります。

↑ダイヤモンドを疾走する飯田二塁手

味方打線からの大きい援護をもらった中山投手はその後も自ら評する「押せ押せなピッチング」で相手打者の果敢に攻め、凡退に打ち取ります。

一瞬のミスが大きな失点につながるソフトボール。失点が許されない中、日体大は集中力を切らすことなく、2点を守り切り、見事中山投手の完封で8日の準決勝、決勝に駒を進めました。

試合全体を通してみることができたのは、日体大ソフトボール部女子の「組織力」。「束になることを目標にして戦った。応援の声に助けられて勝つことができた」と本間主将が言うように、どのチームよりも大きな応援が響き、プレーする選手のみではなく、全員が勝利に向かって役割を全うしていました。

その「組織力」で8日の決勝戦は、5回コールドで早稲田大学を下し、見事、東日本の頂点に立ちました!

しかし選手の皆さんが口にするのは、「あくまでもインカレ優勝が目標」。この東日本優勝で勢いに乗り夏のインカレでも勝ち上がってほしいです!

ソフトボール部女子の皆さん、優勝おめでとうございます!インカレも頑張ってください!!

【写真・報告】 浅野 進之介

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