【取材報告】第1回日体大学生メディカルラリー

皆さんこんにちは!

11月11日(日)に、日本体育大学 横浜・健志台キャンパスで第1回日体大学生メディカルラリーが開催され、取材に行って参りました!

 

メディカルラリーとは?
【Who】6~8名のチームが、
【When・Where】実際の救急現場事故発生現場を想定した場面で、
【What】設定時間内で模擬救助活動を行い、
【How】処置やケアの知識技術正確性などを競う
競技会のことです!

 

「熱い気持ちを持った学生が挑戦できる場を作りたい!」という思いから企画された第1回日体大メディカルラリー。本学救急医療学科の学生の他、近隣の医療・看護系大学等の学生も参加し、約200名が集まりました!

▲救急搬送・治療中の一場面

 

スタッフは、事故現場や救急医療現場の傷病者を演じます。
年齢・性別だけでなく、怪我の状態持病など、細かな部分まで設定がされており、痛がったり苦しんだり、声を荒げた野次を飛ばしたり!
緊迫感を掻き立てます!

プレイヤーは、チーム(6〜8名)で救命士救急員消防隊機関員の役割に分かれます。
競技の開始は、連絡を受け救急隊が到着するところから!
現場の状況傷病者の人数・状態などを瞬時に見抜き、傷病者が痛がる部分や苦しむ状況から、最適な処置方法や搬送先を選びます。
また、情報収集・記録係は、時系列と共に、全ての行動を記録に残します
緊迫した状況の中、傷病者や関係者へ常に暖かい声を掛け、安心感を与えていました!

 

本学横浜・健志台キャンパスでの想定現場は次の通りです!

◆◇◆Station 1◆◇◆
【場所】9103実習室
【病状】CPA(心肺停止)
【想定】自宅でテレビを見ていた夫婦。妻が急に苦しみ出し倒れたため、救急車を要請。
【ポイント】
住所と名前が似ている家が近くにあり、傷病者の元へすぐに駆けつけられるか
傷病者への対応
・救命活動中の家族への対応

 

◆◇◆Station 2◆◇◆
【場所】横浜・健志台寮前
【状況】多数傷病者
【想定】乗用車2台が歩行者をはね、多数傷病者(10名)が同時に発生した交通事故。
【ポイント】
役割分担ができているか
CSCA(C:指揮命令/S:安全確認/C:コミュニケーション(情報収集)/A:評価・応援を呼ぶ)
トリアージ(患者の重症度を元に、治療や搬送の優先順位を決めること)が正しくできるか

 

◆◇◆Station 3◆◇◆
【場所】ゲストハウス
【病状】内因性(呼吸不全)
【想定】家で寝ていた男性が呼吸不全になり、家族が救急車を要請。
【ポイント】
・狭い家で、悪化させずに搬送活動ができるか
酸素ボンベの残量に注意ができているか
・患者の体を起こす角度

 

◇◆Station 4◆◇◆
【場所】ラグビー場
【病状】外傷(骨盤骨折)
【想定】観客席で応援していた方が、約6m下のグラウンドへ落下し骨盤を骨折。
【ポイント】
・現場の安全確認
・事故当時の状況確認
・最後まで丁寧に搬送が行われているか

 

上記の4箇所に加え、呼吸・脈拍チェックブースでは個々のスキルチェックも行いました!
朝10時から夕方5時まで競技会は続き、閉会式では各ステーションの評価ポイント改善点などを先生方が教えてくださいました!

実際の現場を想定した実践をしなければ気がつけない点は多くあります。
プレイヤーとスタッフにとって、現場を経験することで自分たちの強み知識不足を見つけることができた、大変充実した1日となりました!

 

▲総合優勝を果たしたSTARTの皆さん

 

運営監修を行なった救急医療学科・鈴木健介准教授は「このような実践の場は、学生にとって非常に良い勉強になった。今後はスポーツ中の事故等を想定したメディカルラリーや、子ども向けのラリーも企画をしてみたい。」と展望を語ってくださいました!

救急医療学科を中心とし、プレイヤー・スタッフとして参加し取材にご協力くださった皆さん、ありがとうございました!

報告・写真 関 歩美

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